創世記2章12節 神が天地創造を終えられ、東の方のエデンに園を設け、そこにアダムとイブを置かれた。
園を潤す川が4つに分流し、その第一の川ピションの流域ハビラ地方には良質の金、そして…
その金は良質であり、そこではまた、琥珀の類やラピス・ラズリも産出した。
と旧約聖書の3ページに記されています。 聖書に登場する最初のパワーストーンは『琥珀(アンバー)』と『ラピス・ラズリ』です。
出エジプト記28章
モーセの兄、大祭司アロンが聖所で仕える為の祭服の「胸当て」には次のように記されています。
それに宝石を四列に並べて付ける。 第一列 ルビー トパーズ エメラルド 第二列 ざくろ石(ガーネット) サファイア ジャスパー 第三列 オパール めのう(アゲート) 紫水晶(アメジスト) 第四列 藍玉(アクアマリン又はムーンストーン) ラピス・ラズリ 碧玉 これらの並べたものを金で縁取りする。 これらの宝石はイスラエルの子らの名を表して十二個あり、 それぞれの宝石には、十二部族に従ってそれぞれの名が印章に彫るように彫りつけられている。
上記は、新共同訳です。同じ箇所の口語訳では、 第一列 紅玉髄(カーネリアン)、貴かんらん石(クリソライト・アレキサンドライト)、水晶(クリスタル) 第二列 ざくろ石(ガーネット)、るり(ラピスラズリ)、赤縞めのう(サードオニキス) 第三列 黄水晶(シトリン)、めのう(アゲート)、紫水晶(アメジスト) 第四列 黄碧玉(イエロージャスパー)、縞めのう(オニキス)、碧玉(ジャスパー)
新改訳では、 第一列 赤めのう(レッドアゲート)、トパ一ズ、エメラルド 第二列 トルコ玉(ターコイズ)、サファイヤ、ダイヤモンド 第三列 ヒヤシンス石(ジルコン)、めのう(アゲート)、紫水晶(アメジスト) 第四列 緑柱石(アクアマリン・ベリル)、しまめのう(オニキス)、碧玉(ジャスパー) と記されています。
出エジプト記35章 35:9 エフォドや胸当てにはめ込む縞めのう(オニキス) 35:27 指導者たちはエフォドや胸当てにはめ込むラピス・ラズリ
箴言3章 3:13 いかに幸いなことか/知恵に到達した人、英知を獲得した人は。 3:14 知恵によって得るものは/銀によって得るものにまさり/彼女によって収穫するものは金にまさる。 3:15 真珠よりも貴く/どのような財宝も比べることはできない。
神は知恵の尊さを説明しています。真珠はよほど高価なものだったようです。
イザヤ書6章 ウジヤ王が死んだ年のことである。わたしは、高く天にある御座に主が座しておられるのを見た。 衣の裾は神殿いっぱいに広がっていた。 上の方にはセラフィムがいて、それぞれ六つの翼を持ち、二つをもって顔を覆い、二つをもって足を覆い、二つをもって飛び交っていた。 彼らは互いに呼び交わし、唱えた。「聖なる、聖なる、聖なる万軍の主。主の栄光は、地をすべて覆う。」
この箇所で登場する「セラフィム」とは、熾天使(してんし)天使の位階のひとつの事。 「天使の羽の石」と云われる『セラフィナイト』の名の由来です。 ラファエル、ウリエル、ミカエル、ガブリエルの四大天使がこれに該当します。
エゼキエル書28章 ティルス王が身を包んでいたという9種の宝石 主なる神はこう言われる・・・ お前は神の園であるエデンにいた。 あらゆる宝石がお前を包んでいた。
ルビー、黄玉(トパーズ )、紫水晶(アメジスト)、かんらん石(ペリドット)、縞めのう(オニキス)、
碧玉(ジャスパー)、サファイア、ざくろ石(ガーネット)、エメラルド。 それらは金で作られた留め金でお前に着けられていた。 それらはお前が創造された日に整えられた。
ヨハネの黙示録21章 最後の審判の後、神の栄光に輝いていた新しいエルサレム 都の城壁の土台石は、あらゆる宝石で飾られていた。 第一の土台石は碧玉(ジャスパー)、第二はサファイア、第三はめのう(アゲート)、第四はエメラルド、 第五は赤縞めのう(サードオニキス)、第六は赤めのう、第七はかんらん石(ペリドット)、 第八は緑柱石(アクアマリン・ベリル)、第九は黄玉(トパーズ )、第十はひすい(ジェダイド)、 第十一は青玉(サファイア)、第十二は紫水晶(アメジスト)であった。
上記の旧約聖書「出エジプト記」と新約聖書「ヨハネの黙示録」などに誕生石の由来があります。 また、誕生石と同じ「出エジプト記」に出てきた宝石を天文学上の12星座に割り当てられたものが星座石になったとも言われています。
以下は、聖書に記載されているものではありませんが、
・赤く輝くガーネットがノアを導き、大洪水から最終的に箱舟を救ったとも、
箱舟の中で灯りのかわりに吊るされたとも伝えられています。
・モーセの十戒を刻んだ石版は、ラピス・ラズリともブルーサファイアであったとも云われています。
・ジャスパーの仲間のブラッド・ストーン。石の中の赤い色はキリストの血をあらわすと云われ、 イエス・キリストの受難月 3月の誕生石になったと伝えられています。
・アゲートはイエス・キリストのさきがけとなったヨハネの象徴石と云われています。
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